Yahoo!の検索エンジンの歴史(Inktomi Corporationとは)

Inktomiはカリフォルニア大学バークレー校で1996年に開発された検索エンジンで、かつてはYahoo!、MSN(Microsoft)などの検索エンジンに利用されていました。

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Inktomiを運営する会社がInktomi Corporationです。
2002年12月に米Yahooが買収し、検索技術Yahoo! Search Technology(YST)の一部となっています。
Inktomiのクローラーの名称は「Slurp」で、現在の「Yahoo! Slurp」となっています。
このクローラーは2007年3月までinktomisearch.comのホスト名で運用されていましたが、現在ではcrawl.yahoo.netとなっています。
現在でもクローラーのIPアドレス帯域の組織名はYahoo!ではなく「Inktomi Corporation」です。

fj5015.inktomisearch.com
lj1012.inktomisearch.com など
  ↓
h005.crawl.yahoo.net など

Yahoo!は初期には『Konishiki』というサーバで検索エンジンを運用していたものの、それ以降は独自の検索エンジンを持っておらず他社の検索エンジンを利用していました。
2002年12月Inktomiを買収、2003年7月AltaVisatとFAST(AlltheWeb)を買収していたOverture社を買収し、Yahoo! Search Marketing社を設立。
2004年2月に検索サービスをGoogleからYahoo Search Technology(YST)という自社開発のエンジンに変更しています。

2010年からはマイクロソフトと提携しBingの検索エンジンを利用しています。
ただしYahoo!JAPANはBingではなくGoogleを検索データを利用してます。
[参考記事] Y!J-BSC/1.0 crawlerの挙動(ページ内のRSSを必ず読みに来る)

AltaVistaは単一マシン上で全作動を完結する構造、Inktomiは分散コンピューティング技術を用いる構造とのことです。

Inktomi
インク・トゥ・ミ
AltaVista
アルタビスタ
AlltheWeb
オール・ザ・ウェブ
1995年DEC研究所で開発
1995年12月公開
1996年カリフォルニア大学バークレー校で開発
1998年コンパックがDECを買収
1999年DECから独立
1999年6月CMGIが買収
1999年中頃ノルウェーのファストサーチ&トランスファが発表
2002年12月米Yahooが買収
2003年2月Overture(オーバーチュア)社が買収
2003年10月Overture社を米Yahooが買収
2005年4月米Overture社がYahoo! Search Marketing社に改称
日本・韓国はOvertureのまま
2011年4月4日サービス終了
2013年7月8日サービス終了
米国Yahoo!Yahoo!JAPAN
1994年ジェリー・ヤン、デビッド・ファイロがスタンフォード大学でJerry's Guide to the World Wide Webを公開
1995年3月1日Yahoo! Inc.を設立
1996年1月設立
gooの検索エンジンを利用
2000年5月Googleの検索エンジンを利用
2000年6月26日Googleの検索エンジンを利用することに合意
2004年2月18日Yahoo Search Technology(YST)の検索エンジンを利用
2004年6月Yahoo Search Technology(YST)の検索エンジンを利用
2009年マイクロソフト(Bing)と検索事業の提携で合意
2010年2月Bingと提携
2010年8月Bingに順次切り替え
2010年9月Googleに切り替え

2008年に米Yahoo!はGoogleと広告分野で提携しようとしたところ米司法省に反対され断念しています。
Yahoo!JAPANがGoogleの検索エンジンを利用することで両社を合わせた日本国内のシェアが9割を超えることになる。
これについては事前にYahoo!JAPANは公正取引委員会に確認をし、サービス部分が異なるため独占とはならず問題がないとされています。

Yahoo!に買収される前は、Overture社の売上高の3分の1がMSN(マイクロソフト)であり最大の顧客でした。
Overture社とマイクロソフト社の間には「Yahoo!社がOverture社を買収することになった場合、マイクロソフト社は契約を無効にできる権利を持つ」という契約があり、 その場合にはOverture社がマイクロソフト社に対し5000万ドルを支払うという罰則規定があったと米メディアが報じています。
ちなみにマイクロソフト社が占めるOverture社の売上高は年間3億5000万ドルです。

米Yahoo!が独自のYahoo Search Technology(YST)からBingに切り替える際の補償として、 移行から1年半は、Yahoo!のサイト上での検索についてRPS(検索1回当たりの収益)が所定の額に達しない場合にマイクロソフト社が一定の金額を支払う契約となっています。
ところが提携以降、Yahoo!の期待するRPSに達していなかったため2013年4月、RPSの補償契約を米国についてのみ1年間延長しています。(2014年4月1日が期限)
マイクロソフトと提携した時の契約期間は10年となっていますが、契約にはその中間点である2015年半ばに、双方のいずれかが解除を求めることができるという規定が盛り込まれているとウォールストリート・ジャーナルが報じています。
米Yahoo!のメイヤーCEOはこの契約の途中解約を検討しているとのこと。

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