コマンド一覧
初期化
init
新しいリポジトリを作成する。
パス名はリポジトリを作成したいパス、指定しない場合はこのコマンドを打ち込んだフォルダになる。
hg init、hg init [パス名]
ファイル操作
add
次回コミットを実行する際に追加されるファイルを登録する。
hg add [ファイル名]
addremove
次回コミットを実行する際に追加または削除されるファイルを登録する。
ファイル名を指定しない場合は自動で新しいファイルを追加する。
hg addremove、hg addremove [ファイル名]
remove
次回コミットを実行する際に削除されるファイルを登録する。
このコマンドではファイル自体も削除される。
ファイルを削除したくない場合はforgetコマンドを使用します。
hg remove [ファイル名]、hg rm [ファイル名]
forget
次回コミットを実行する際に削除されるファイルを登録する。
このコマンドではファイルは消えない。
hg forget [ファイル名]
copy
次回コミットを実行する際に複製(コピー)されるファイルを登録する。
コピー元、コピー先は同じリポジトリとなる。
コピー先がフォルダならそこに置かれる。
コピー先がファイル名ならその名前のコピーが生成される。
hg copy [ファイル名] [ファイル先]、hg cp [ファイル名] [ファイル先]
rename
ファイル名を変更する。copy + removeと同じ。
hg rename [ファイル名] [ファイル先]、hg mv [ファイル名] [ファイル先]
clone
既存のリポジトリを複製(コピー)する。
リポジトリ操作
hg clone [リポジトリパス]
commit
ファイルや変更点をローカルリポジトリにコミットする。
この時点ではリポジトリサーバには反映されず、pushしたときに反映される。
hg commit、hg ci
push
コミットした変更をリポジトリサーバに反映させる。
hg push
pull
リポジトリサーバにある変更をローカルリポジトリに取り込む。
この時点ではローカルファイルには反映されず、updateしたときに反映される。
hg pull
update
pullした変更をローカルのファイルに反映させる。
リビジョン番号を付けることで、そのリビジョンに戻すこともできる。
-Cオプションを付けることで現在の変更を破棄し強制的にそのリビジョンに戻す。
hg update、hg up、hg update [リビジョン番号]、hg update -C [リビジョン番号]
revert
ファイルやディレクトリを以前の状態(そのチェンジセットの最初の状態)に復旧する。
-allで全部のファイルを元に戻す。
その際、変更したファイルは.origという拡張子がつく。
hg revert [ファイル名]、hg revert -all
rollback
hg rollback
一番最後に行ったリポジトリ操作を元に戻す。
対象となるのはcommit、import、pull、push(リモートリポジトリの場合のみ)、unbundleの操作のみ。
ファイル閲覧
tip
tipのバージョン(=最新のリビジョン)をコミットした時のログを表示する。
hg tip
log
全てのリポジトリまたはファイルの変更履歴を表示する。
-lオプションで数字を指定することで過去個のログを表示する。
ほかのオプションとしては、--style {compact、changelog}が選択できる。
hg log、hg history、hg log [ファイル名]、hg log -l [数字]
cat
最新または指定されたリビジョンのファイルを出力する。
リビジョン番号を指定し、出力するファイルと出力先のファイル名を同じにすると、特定ファイルのみ指定のリビジョンに戻すことができる。
hg cat [ファイル名]、hg cat -r [リビジョン名] -o [出力名] [ファイル名]
annotate
ファイルごとに変更された行をリビジョン番号を付けて表示する。
どのリビジョンでどの行が変更されたかが分かる。
hg annotate [ファイルパス]
grep
ファイル内を検索する。
パターンはpyrhonかperlの表現方法のみ使える。
hg grep [パターン]、hg grep [パターン] [ファイル名]
status
ローカルのリポジトリで更新があったファイルの一覧を表示する。
hg status、hg st
記号 | 説明 |
---|---|
? | 未知のファイル |
A | 新しく追加されたファイル |
M | 修正されたファイル |
R | 削除されたファイル |
I | 無視されたファイル |
diff
リポジトリ間または、変更があったファイルの差分を表示する。
hg diff [ファイル名]、hg diff -r [リビジョン番号1] -r [リビジョン番号2] [ファイル名]
locate
現在のリポジトリ内のファイル一覧を表示する。
hg locate
manifest
リビジョン番号を指定してファイル一覧を表示する。
hg manifest [リビジョン番号]
タグ関係
tag
最新のリビジョンまたは指定されたリビジョンにタグを付ける。
実際には最新版を示す『tip』もタグになっている。
hg tag [名前]
tags
現在のリポジトリにつけられているtagの一覧を表示する。
hg tags
リポジトリ情報
identify
ローカルや指定されたリビジョンのタグとリビジョン記号(状況)を表示する。
hg identify、hg id
verify
リポジトリ全体の情報を表示する。
hg verify checking changesets checking manifests crosschecking files in changesets and manifests checking files 1123 files, 201 changesets, 1486 total revisions
heads
現行リビジョンの最新やブランチの最新の情報の一覧を表示する。
hg heads
parents
コミットなどを行う際の親となるブランチを表示する。
ブランチがなければ最新のリビジョンを表示する。
hg parents
ブランチ関係
branch
名前を指定した場合はブランチ名を設定します。
指定がない場合は現行のブランチを表示します。
hg branch [名前]
branches
ブランチ一覧を表示する。
hg branches
マージ関係
merge
ローカルリビジョンと指定のリビジョンのマージを行う。
リビジョン番号がない場合は最新のリビジョンとマージを行う。
hg merge、hg merge [リビジョン番号]
backout
reverse effect of earlier changeset
一端リビジョン番号まで戻ってからマージを行う。
現在のリビジョンからリビジョン番号までの作業内容が必要なかった場合、リビジョン番号までバックアウトを行い(ここで一端チェンジセットが作成)、
現在のリビジョンとマージが行われる。
hg backout [リビジョン番号]
archive
現在のリポジトリの内容を出力先フォルダに出力、あるいはzip形式で保存する。
hg archive -t zip [ファイル名]、hg archive [出力先フォルダ]
export
現在のチェンジセットのヘッダとリビジョンとの差分をバッチファイルで出力する。
出力されたバッチファイルは、importで取り込むことができる。
(バイナリファイルはdiffで出力されない)。
hg export [リビジョン番号]
import
exportで作成したパッチファイルの情報を取り込む。
hg import [パッチファイル]、hg patch [パッチファイル]
outgoing
サーバに反映されていないローカルの変更を表示する。
hg outgoing、hg out
incoming
ローカルに反映されていないサーバの変更を表示する。
hg incoming、hg in
ローカルリポジトリとサーバのリポジトリとの差分を独自形式のバイナリで保存する。
baseはリモートリポジトリの最新のチェンジセットの番号。
revは適応させたいリポジトリのチェンジセット(記述されてない場合は最新までが対象範囲)。
pushやpullが使用できないときに用いる。
bundle
hg bundle --base 3 changes.hg、hg bundle --rev 6 --base 5 changes.hg
unbundle
bundleで作成した差分を取り込む。
pushやpullが使用できないときに用いる。
hg unbundle changes.hg
その他
showconfig
すべてのhgrcファイルを読み込み、有効な設定情報を表示する。
hg showconfig、hg debugconfig
root
ローカルリポジトリのルートフォルダのパスを表示する。
hg root
paths
サーバのリポジトリのパスを表示する。
hg paths
version
バージョン情報を表示する。
hg version
serve
リポジトリの内容をウェブに公開する。
hg serve
recover
作業途中でトラブルがあって中断されたときに実行する。
hg recover
bisect
問題発生契機となるリビジョンの特定を補助する。
hg bisect [コマンド] [リビジョン番号]
resolve
衝突ファイルの管理を操作する。
hg resolve [コマンド]
help
ヘルプを表示する。
hg help
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